スマホ依存に注意~「スマホ脳」を読んだ感想~

読書

どうも、ぱんたろうです。

怒られる夢をみて謝りながら起きるぱんたろう

「最近、寝つきが悪く寝不足でパッとしない…。」「なんか集中できないな…」

そんな風に感じることはありませんか?同時にスマートフォン(スマホ)の見すぎてないでしょうか?

家でテレビを見ている時や友達とのご飯、通勤電車のなか、

寝る時もついついベッドまでスマホを持って行き、次の日は睡眠不足…そんな経験ありますよね?

「明日は試験だし、今日はもうスマホをゼッタイ見ないぞ!」と心に決めたとしてもスマホが目に入るとついついスマホを手に取り、SNSを開いて気づけば1時間が経っている。。。

なぜ我慢できずに触ってしまうのか?自分の意思が弱すぎるからだろうか?

それはスマホが脳を破壊している可能性があるのです。

最近睡眠不足や集中力がないなとお悩みの方は、ぜひこちらの本を読んで欲しいです。

アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」


便利な道具「スマホ」。

もはや現代の生活の一部であり、多くの人にとって必需品ではないでしょうか?

スマホがあれば調べものだって簡単にできるし、買い物のときは決済もでき、待ち合わせなどでどこへ行くのにも必ず役に立ってくれます。友達と連絡をとるのも簡単だし、自分が楽しかった思い出を他人にシェアすることもできる。

スマホがあれば今の時代、過大評価ではなく何でもできます。

でも待ってください。

私たちは本当にスマホを「使って」いるのでしょうか?実はスマホに「依存してしまっている」のではないでしょうか?アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」には脳科学から見たスマホが脳に与える影響が書かれています。

スマホは依存度が高くなるようにそもそも作られているし、

スマホは人間の能力を下げている

私にとってかなり衝撃的な内容でした。

著者アンデシュ・ハンセンとは

著者のアンデシュ・ハンセン はスウェーデンの精神科医です。

スウェーデンは先進医療大国で、9人に1人が抗うつ剤を使用している精神病大国。

これまで診療していく中でアンデシュ・ハンセンは「その原因はスマホにあるのではないか」と考えるようになったそうです。

依存度が高くなるように作られている「スマホ」

子どもにスマホを与えないIT企業幹部たち。それはスマホの依存性を利用してビジネスを行い、その依存の危険性を熟知しているから。

そもそも人間の脳とは100万年かけて進化してきており、狩猟を長く行ってきた。狩猟時代、獲物がとれることはギャンブルであり、獲得できたときは脳から報償系のドーパミンが分泌される。獲物がとれる=食料にありつける=生きることができるので、このドーパミンは脳に過大評価される仕組みになっている。

スマホを触ることでドーパミンは「新しい何かを得られると期待」するたびに分泌されるため

①スマホを見ようとして出る

②タップして出る

③見た結果「このメール見ておいてよかった」「この情報を見て助かった」でさらに出る

…ドーパミン出まくりです(笑)

我々はメールが来たと知らせられて、対した用事ではないと分かっていても、スマホの画面をタップするだけでも報酬系物質(ドーパミン)が出てしまう。だから見てしまう。

狩猟という「生き残れるかのギャンブル」をして勝った人類が生き残ってきたので、人がギャンブルが好きな生物であるというのは当然だろう。スマホに搭載された「スワイプ(画面を指で持ち上げて次の画面を表示していく作業)」はスロットマシンを参考にして作られているんだとか。

SNSを開くときのタイムラグも期待値を最大化する秒数で設定されていて、快楽物質が出ることが実験で分かっている。SNSにはこの報酬系ドーパミンが分泌され、1日に平均2600回以上スマホを触る=2600回スロットを回している状態と同じになっている。これは、なかなかやめれなくなっちゃいますよね。そりゃスマホ依存になっちゃうわなっていうね。

集中力を奪う「スマホ」

大学生500人を対象に行った実験によると、テストの際、スマホをポケットに入れている人は教室の外にスマホを預けた人のほうがテストの点数が高くなったという結果が出た。

ポケットに入れているだけですよ!触ってもいないのに「スマホを持っている」だけで意識がスマホに行き、「触ってはいけない」という押し殺す作業で脳全体の10パーセントも使ってしまい、その結果テストの点数が下がったというのだ。集中力を奪った結果、人の話に集中できず、理解力も低下するという実験結果も出ている。ひえー、スマホの持つ力はすごいですね。

SNSで脳はパニック

私たちの祖先たちは生き残るため新しい情報を常に探していた。そして噂話によって生きるか死ぬかが分かれていたので、人はゴシップ好き。また新しいことを学ぶ時もドーパミンが分泌される。脳は常に新しいものが好き、そういう風に出来ている。

SNSは噂の宝庫、そして脅威と感じ強いストレスにもなる。

例えばライオンに遭遇した時、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌を分泌し、エネルギーを集め心臓の心拍を上げ、素早く攻撃するか逃げるかを選択できるようにしていた。現代では命にかかわるレベルの心配は不要になったが、脳内は社会的なストレス(仕事の締め切りや住宅ローン、「いいね」があまりつかないといったこと)でコルチゾールが長期的に分泌されてしまう。

結果、脳がちゃんと機能しなくなり人間の三大欲求(睡眠、食欲、性欲)を後回しにしてしまう。

脳の中はSNSをやる=警報機がなりっぱなし状態になっているのです。

スマホ依存に立ち向かうには?

スマホ依存に立ち向かうにはスマホに適用するを目指すのではなく、物理的に遠ざけ、時間を制限することだとハンセンは主張しています。

適用することなど不可能

生きるか死ぬか、そんな狩猟のときに出ていたドーパミンがたくさん分泌されてしまうんですから。

スマホの登場はごく最近のことであり、長い年月をかけて作られた生存本能は簡単には変えられないです。生存本能は三大欲求よりも強いので、意思の力ではどうすることもできない、そのことを忘れないようにしましょう。

まとめ

  1. スマホは本当に便利な道具。ただし利用する側であれ
  2. スマホにはドラッグのような強い依存性がある
  3. スマホに触れない環境を作り、物理的に遠ざけ、使用時間も制限する

リスクを理解し、適正な距離感で道具(スマホ)は使いましょう。

私も目覚まし代わりにスマホをこれまで使用していたので、ベッドの近くで充電していました。しかし、ついつい気になって充電しながらスマホを見てしまい次の日寝不足、仕事中ついついぼーっとしてしまい効率が下がっていました。

この本を読んでしたことは、まずは目覚まし時計の購入。そしてスマホの充電を寝る部屋ではなく、リビングでするようにし、物理的にスマホがみれない環境にしました。

その結果、寝つきはよくなりましたし、朝の目覚めも良くなりました。心なしか精神も安定したように思います(勘違いかな?笑)

やはり何事も使いすぎはよくないですね。使うときは用法容量を守り、支配されないように気を付けましょう。

この本にはほかにも「狩猟時代の人口の10~15%は他の人間に殺されていた」だったりや、「マルチタスク(ながら作業)」は効率が良いは錯覚といったが内容が書かれており、本当に読み応えがあって面白かったです!

興味がある方はぜひ読んでください。

スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

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